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『図書館戦争』を読んだ!

この『図書館戦争』、4月からはアニメ化もされるというので、このお正月休み用の課題図書として、年末に奮発して購入しました。

そして、これは昨今稀に見る大ヒットだったなあと思い、日記に書きとめておこうかと。

『図書館戦争』
『図書館内乱』
『図書館危機』
『図書館革命』

何が奮発なのかというと、これ、4冊、全部、全部ハードカバーなんですね。
1冊1600円也。だから、これから読まれる方は、実は、それこそ図書館に行かれた方がいいのかも知れません。(^-^)

ジャンルとしては、SF寄りと言うべきでしょうか。IFものの架空未来史ものとも、ロマンチックな恋愛小説とも言えるかもしれません。

メディア良化法という法律が昭和最後の年に成立して、政府が出版物に対して「検閲」を行うことが出来るようになってしまった時代(憲法違反なのでは!という声もある中何故か成立してしまったらしい)。いわゆる「焚書」が行われていた時代(=近未来)。その検閲に唯一対抗できる手段を持つのは「図書館」。図書館は資料収集権を盾にメディア良化委員会と真っ向から対立して、言論の自由を守る存在となっている。そして、この対立はだんだんと激化して、ついには双方が武力衝突をするまでに歴史が重ねられていってしまう。図書館の職員にも、戦闘を主とする防衛隊員なる職種が設けられ、主人公の女性は、その戦闘職種を希望するのだが、その理由というのが・・・。(これが結構、乙女系の理由!王子様とか出てくるし!!!)

小説の構成としては、検閲に対抗する図書館の日常をややアクションを交えながら描くいくつかの短編が重なっていって、最終的には大きな流れを構成していくような感じです。最後の2作は、展開として、大どんでん返しあり、で、ドラマチックなストリー物としても楽しめます。

図書館という存在を賭けた、謀略戦、知略戦みたいな部分はハラハラどきどきさせられるし、恋愛部分は、もうカユイくらいに初々しいし、テーマであるところの言論の自由というものについては深く考えさせられるし。

読んで良かったなあ、と、久々に心から思える作品でした。


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コメント 4

きさ

ふうむ、読みたいですね。
図書館に予約入れてみたのですが、100人以上前にいるし、、
by きさ (2008-01-21 23:18) 

かりん(あってん代筆)

次回のブックオフにお持ちします・・・・とのことです。
by かりん(あってん代筆) (2008-01-23 22:57) 

chidori

これ、気になってはいるのですが、手つかずでした。
私も図書館に予約いれてみようかしら。
by chidori (2008-02-02 22:46) 

きさ

『図書館戦争』読みました。面白かったです。
個人的には押井守の影響を感じたのですが、語り口ははるかにうまいですね。
主人公がパトレイバーのノアかもと思ったり。
ケルベロスシリーズの感じもちょっとあったりします。

by きさ (2008-03-15 17:13) 

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